都心から車で約1時間半 筑波山 手軽な山頂展望と奇岩散策費用
都心から気軽に行ける「筑波山」の魅力
週末に車を使って手軽に自然を楽しみたいとお考えの方に、「週末ネイチャードライブ」編集部がおすすめするのは、茨城県に位置する筑波山です。都心から車で約1時間半とアクセスが良く、標高877mと独立峰としては低めでありながら、ケーブルカーやロープウェイを利用すれば短時間で山頂付近までアクセスできるため、登山装備がなくても気軽に素晴らしい展望や個性的な奇岩の自然を満喫することができます。
筑波山は男体山(標高871m)と女体山(標高877m)の二つの峰を持つ双耳峰であり、その独特のシルエットは関東平野のどこからでも目にすることができます。四季折々の美しい自然、そして不思議な形をした「奇岩」が点在しており、散策しながら自然の造形美を間近に感じられる点が大きな魅力です。カーシェアやレンタカーを利用して、都心から日帰りで手軽に訪れる自然満喫スポットとして適しています。
車でのアクセス情報
都心から筑波山へ車でアクセスする場合、主に常磐自動車道を利用します。 * 所要時間目安: 東京都心(都心環状線起点)から常磐自動車道を経由し、つくばJCTから圏央道に入りつくば中央IC、または常磐自動車道土浦北ICまで、約1時間から1時間半程度が目安です。そこから一般道を経由して筑波山方面へ向かいます。週末や観光シーズンは高速道路や山道の一部で渋滞が発生する可能性がありますので、時間に余裕を持って出発することをおすすめします。 * 最寄りの主要インターチェンジ: 圏央道つくば中央IC、常磐自動車道土浦北IC。どちらのICからも一般道を経て筑波山方面へ向かうルートがあります。 * 駐車場情報: 筑波山周辺には複数の有料駐車場があります。 * 市営駐車場(市営筑波山駐車場、市営筑波山第3駐車場など):合計約500台程度。料金は普通車1日500円程度です。 * 民間駐車場:各所に点在しており、台数や料金は異なります。 * ケーブルカー・ロープウェイ駅周辺には、それぞれの駅に近い駐車場が複数あります。週末は午前中に満車になることも多いため、早めの到着が良いでしょう。 * カーシェア/レンタカー利用者向け: 筑波山周辺は公共交通機関(特に山腹や山頂方面へのアクセス)が限られています。最寄りの駅(つくばエクスプレスつくば駅など)からバスも運行していますが、乗り換えや運行本数を考慮すると、カーシェアやレンタカーを利用した方が移動の自由度が高く、効率的にスポットを巡ることができます。つくば駅周辺にはカーシェアステーションやレンタカー店舗があるため、そこで車両を借りて筑波山へ向かうのが便利です。筑波山周辺にはカーシェア車両を返却できる特定のステーションは少ないため、出発地のステーションで返却する計画で利用することになります。
スポットの詳細
筑波山で楽しめる主な見どころとアクティビティです。
- ケーブルカー・ロープウェイ: 山麓の宮脇駅から山頂駅までを結ぶケーブルカー、つつじヶ丘駅から女体山頂駅までを結ぶロープウェイがあり、体力に自信がない方でも気軽に山頂付近までアクセスできます。運行中の景色も素晴らしく、特に紅葉の時期は人気があります。
- 男体山・女体山山頂: それぞれに山頂があり、素晴らしい展望が広がります。男体山山頂からは北側や西側の景色、女体山山頂からは南側や東側の景色が見渡せ、天気が良ければ富士山や東京スカイツリーを望むことも可能です。
- 御幸ヶ原: 男体山と女体山の間に位置する広場です。休憩所、飲食店、売店などがあり、賑わっています。ケーブルカー山頂駅もここにあります。
- 自然研究路: 男体山山頂から御幸ヶ原、女体山山頂を経てつつじヶ丘駅へ続く遊歩道です。奇岩が点在するコースや、比較的平坦なコースなどがあり、自然観察や散策を楽しむことができます。歩きやすい靴は必須です。
- 奇岩: 筑波山の大きな特徴の一つです。「ガマ石」「弁慶七戻り」「母の胎内くぐり」など、長い年月をかけて自然が作り出した独特な形の岩が見どころです。それぞれに由来や伝説があり、散策しながら探してみるのも楽しみ方の一つです。ガマ石は、ガマガエルのような形をしており、写真撮影スポットとして人気があります。特定の角度から見ると、本当にガマガエルが口を開けているように見えます。
- 展望台: 山頂付近やケーブルカー・ロープウェイ駅周辺に展望台が設置されており、関東平野を一望するパノラマビューを楽しめます。SNS映えする写真としては、山頂からの広大な雲海(条件による)や夜景(夜間運行時)、そして個性的な奇岩と一緒に人物を写す構図などが挙げられます。
モデルコースと所要時間
筑波山での半日~1日滞在を想定したモデルコース案です。カーシェアの利用時間料金を考慮し、効率的に周遊することを重視します。
- 午前(約3時間):
- 9:00 都心出発
- 10:30 筑波山周辺駐車場に到着、駐車
- 11:00 ケーブルカー宮脇駅より乗車、山頂駅へ(約8分)
- 11:10 御幸ヶ原に到着、休憩
- 11:30 男体山山頂へ散策(往復約40分)
- 12:10 御幸ヶ原に戻り昼食(約1時間)
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午後(約3時間):
- 13:10 女体山方面へ自然研究路を散策開始
- 13:40 女体山山頂に到着、展望を楽しむ(約30分)
- 14:10 女体山頂駅よりロープウェイ乗車、つつじヶ丘駅へ(約6分)
- 14:20 つつじヶ丘駐車場に到着(車を市営駐車場に停めた場合はバスなどで移動)
- 15:00 帰路へ
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合計所要時間目安: 筑波山での滞在時間は、散策のペースにもよりますが、ケーブルカー・ロープウェイ利用で山頂エリアを巡る場合、約3時間〜4時間程度を見込むのが良いでしょう。往復の移動時間を加えると、全体で半日〜1日程度の行程になります。
費用感
カーシェア/レンタカー利用を前提とした、週末日帰りの費用概算です。
- 交通費:
- カーシェア/レンタカー代: 6時間パックで5,000円〜8,000円程度 + 距離料金(ガソリン代相当)として100km走行で1,500円〜2,500円程度。合計7,000円〜10,500円程度。
- 高速道路料金: 都心からつくば方面まで往復で約3,000円〜4,000円程度。
- 駐車場代: 1日500円程度。
- 交通費合計: 概算で10,500円〜15,000円程度。
- アクティビティ・施設利用料:
- ケーブルカー・ロープウェイ往復: 大人1名 2,100円。片道のみの利用も可能です。
- その他:
- 食事代: 山頂や中腹の施設、または山麓で。1食1,000円〜2,000円程度。
- 合計費用目安: 上記を合算すると、1名あたり約14,000円〜20,000円程度となります。複数人でカーシェアを利用すれば、一人当たりの交通費負担は軽減されます。
訪れる際の注意点
- 服装・持ち物: 山頂付近は平地よりも気温が低くなることがあります。特に冬場は防寒対策をしっかり行ってください。また、自然研究路など奇岩を巡るコースは足元が悪いため、必ず歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズを着用してください。水分補給のための飲み物やタオル、天候の変化に備えた折り畳み傘や雨具があると安心です。
- 食事: 山頂の御幸ヶ原やつづじヶ丘駅周辺には飲食店や売店があります。ただし、混雑時は利用に時間がかかる場合もあります。
- 混雑: 週末や祝日、GW、紅葉シーズンなどは大変混雑します。特に午前中は駐車場やケーブルカー・ロープウェイ乗り場で行列ができることがありますので、早朝に出発するか、昼過ぎに到着するなどの時間調整も有効です。
- 自然保護: 筑波山は国定公園にも指定されています。植物や岩石の採取、動植物への影響を与える行為、ゴミのポイ捨てなどは絶対に避けてください。指定されたルート以外には立ち入らないようにし、自然環境保護にご協力をお願いします。
まとめ
筑波山は、都心から車で約1時間半というアクセスの良さと、ケーブルカー・ロープウェイで手軽に山頂付近まで行ける点が魅力です。標高はそれほど高くないながらも、広大な関東平野を望む展望、そして独特な形の奇岩が点在する自然研究路での散策は、週末の短い時間でも十分に自然を満喫させてくれます。カーシェアやレンタカーを利用すれば、日帰りで気軽に訪れることができるため、都市での生活から少し離れてリフレッシュしたい時にぴったりのスポットです。ご紹介した費用感や注意点を参考に、ぜひ週末のネイチャードライブの目的地として検討してみてはいかがでしょうか。