都心から車で約2時間 日光・華厳の滝と中禅寺湖 手軽な滝と湖畔散策日帰り費用
週末に車で少し足を延ばして、ダイナミックな自然の景観を体験したいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、都心から車で約2時間でアクセスできる、栃木県日光市の「華厳の滝」と「中禅寺湖」周辺エリアをご紹介します。
このエリアは、日本の三大名瀑の一つである華厳の滝の壮大さと、男体山を背景に広がる中禅寺湖の穏やかな湖畔の景観を一度に楽しめる場所です。公共交通機関でのアクセスも可能ですが、都心から乗り換えが多く、時間もかかります。カーシェアやレンタカーを利用すれば、効率よくスムーズにアクセスでき、滝や湖畔だけでなく、周辺の景勝地にも立ち寄りやすいことから、週末ネイチャードライブにぴったりのスポットと言えます。
アクセス情報
東京都心からの場合、車でのアクセスが一般的です。 主に東北自動車道を利用し、清滝ICまたは日光ICまで向かいます。都心からの所要時間は交通状況にもよりますが、約2時間を目安としてください。最寄りのインターチェンジは日光宇都宮道路の清滝ICまたは日光ICになります。清滝ICからは国道120号線(日光いろは坂)を登って中禅寺湖方面へ向かいます。
駐車場情報: 華厳の滝および中禅寺湖周辺には複数の駐車場があります。 * 華厳の滝駐車場: 滝に最も近い市営駐車場です。普通車約200台を収容可能です。料金は1回あたり500円程度です。紅葉シーズンや休日などは大変混雑し、満車になることも多くあります。 * 中禅寺湖畔駐車場: 湖畔に複数あります。県営、市営、民間の駐車場があり、収容台数や料金(無料〜1回1000円程度)は様々です。こちらも観光シーズンは混雑します。 事前の駐車場の位置や料金を確認し、可能であれば早朝に到着する計画を立てることを推奨いたします。
カーシェア/レンタカー利用者向け: 都心部からのカーシェアまたはレンタカー利用を想定した場合、日光エリアは電車でのアクセスよりも車が断然便利です。電車とバスを乗り継ぐ場合、都心から華厳の滝・中禅寺湖まで3時間以上かかることもあります。カーシェア/レンタカーならば、出発から現地到着までドアツードアで移動でき、移動時間を大幅に短縮できます。また、いろは坂を登る際の景観や、湖畔の様々な場所に立ち寄りたい場合にも車は有効な手段となります。日光駅周辺にもレンタカー店舗はありますが、カーシェアステーションは都心部に比べて少ないため、都心から車を借りて向かうスタイルが現実的でしょう。
スポットの詳細
華厳の滝(けごんのたき): 高さ97メートル、幅7メートルの壮大な滝で、中禅寺湖の水が流れ落ちています。 * 無料観瀑台: 滝壺からは少し離れますが、その迫力を感じられます。 * 有料観瀑台: エレベーターで100メートル下った場所にあります。滝壺を間近で見上げることができ、水しぶきや音響など、より臨場感あふれる体験ができます。四季折々の景観が美しく、特に新緑の時期や紅葉の時期は多くの観光客で賑わいます。冬期には、滝全体が凍結する「氷瀑」が見られることもあります(気候による)。 * SNS映えスポット: 有料観瀑台からのアングルは、滝の全体像とその迫力を捉えるのに最適です。
中禅寺湖(ちゅうぜんじこ): 標高約1,269メートルにある自然湖で、周囲は約25キロメートルです。男体山の噴火によって形成されました。 * 湖畔散策: 湖畔沿いには散策路が整備されており、穏やかな湖面を眺めながらのんびりと歩くことができます。 * 遊覧船: 様々なコースがあり、湖上から男体山や八丁出島の紅葉などを楽しめます。季節限定の運行やコースもあります。 * 周辺施設: 湖畔には土産物店や飲食店、カフェなどが点在しており、休憩や食事に便利です。 * SNS映えスポット: 湖と男体山を一緒に写せる場所や、湖畔から見る夕景などが特に人気の撮影スポットです。遊覧船からの景観もSNS映えします。
モデルコース/所要時間
都心発着、半日〜1日でのカーシェア利用を想定したモデルコースです。
- 9:00 都心出発(カーシェア利用開始)
- 11:00 日光IC到着、華厳の滝駐車場へ
- 11:15-12:30 華厳の滝見学(有料観瀑台含む)
- 12:30-13:00 中禅寺湖畔へ移動、駐車場に駐車
- 13:00-14:00 昼食(中禅寺湖周辺の飲食店で)
- 14:00-15:30 中禅寺湖畔散策、土産物店など立ち寄り
- 15:30 中禅寺湖畔出発
- 17:30 都心帰着(カーシェア返却)
このモデルコースでの滞在時間は約6時間(移動時間含む)です。中禅寺湖での滞在を長くしたり、遊覧船に乗る場合はさらに1〜2時間追加してください。遊覧船に乗る場合や、竜頭の滝など周辺の別のスポットにも立ち寄る場合は、8時間以上のカーシェア利用を検討すると良いでしょう。
費用感
カーシェア/レンタカーを利用して華厳の滝・中禅寺湖エリアを日帰りで訪れる場合の費用目安です(1名または1グループあたり)。
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交通費合計:
- カーシェア/レンタカー代(8時間利用、距離料金含む目安): 5,000円〜8,000円程度
- ガソリン代(都心〜日光往復約250km、燃費による): 3,000円〜5,000円程度
- 高速道路料金(都心〜日光往復目安): 5,000円〜6,000円程度
- 駐車場代(華厳の滝・中禅寺湖畔): 500円〜1,000円程度 交通費合計目安: 13,500円〜20,000円程度 (カーシェアの場合は高速料金がETCカードの利用になるか、別途精算になるか、また利用する会社の料金体系によって変動します。レンタカーの場合は基本的にガソリン代、高速料金は実費清算です。)
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入場料等合計:
- 華厳の滝エレベーター往復: 570円(大人料金)
- 遊覧船(乗船する場合): 1,500円〜2,000円程度(コースによる) 入場料等合計目安: 570円〜2,570円程度
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その他の費用: 食事代、土産代などは個人の支出によります。昼食は1,500円〜2,500円程度を見ておくと良いでしょう。
合計でかかるおおよその費用感: 遊覧船に乗らず、食事代を含まない場合は、交通費+華厳の滝エレベーター代で14,000円〜21,000円程度が目安となります。複数人でカーシェアを利用すれば、交通費は人数で割れるため、一人あたりの費用は抑えられます。例えば3人で交通費を割る場合、一人あたりの交通費は5,000円〜7,000円程度となり、全体費用も抑えられます。
注意点
- 訪れる時期: 華厳の滝と中禅寺湖は四季折々の魅力があります。特に紅葉の時期(例年10月中旬〜下旬)は大変美しく見頃ですが、周辺道路や駐車場が非常に混雑します。早朝に到着するか、平日を選ぶなどの工夫が必要です。冬期は積雪や路面凍結の可能性があるため、必ず事前に道路状況や天気予報を確認し、スタッドレスタイヤやチェーンなどの準備が必要になる場合があります。
- 服装・持ち物: 中禅寺湖周辺は標高が高いため、都心部よりも気温が低めです。特に朝晩は冷え込むことがありますので、重ね着できる服装や薄手の防寒具があると良いでしょう。湖畔や滝周辺の散策には歩きやすい靴が必須です。雨具や飲み物、タオルなども用意しておくと安心です。
- 飲食施設: 中禅寺湖畔には飲食店や土産物店、コンビニエンスストアなどがあります。華厳の滝周辺にも軽食やお土産を販売する店舗があります。
- 混雑: 前述の通り、紅葉シーズンや休日、観光シーズンは非常に混雑します。特に日光いろは坂は渋滞の名所としても知られています。早めの出発や時間に余裕を持った計画をお勧めします。
- マナー: 自然環境を保護するため、ゴミは必ず持ち帰りましょう。指定された場所以外での火気の使用や動植物の採取は禁止されています。
まとめ
都心から車で約2時間というアクセスながら、日本の滝百選にも選ばれる華厳の滝の迫力と、豊かな自然に囲まれた中禅寺湖の美しい景観を一度に楽しめる日光エリアは、週末のネイチャードライブ先として非常に魅力的です。カーシェアやレンタカーを利用すれば、公共交通機関では立ち寄りにくい場所へも気軽に足を延ばすことができ、より自由に日光の自然を満喫できます。日帰りでも十分楽しめますが、時間に余裕を持った計画と、特に混雑時期は事前の情報収集や早めの行動が快適なドライブを楽しむ鍵となります。次の週末は、日光で滝と湖の自然を満喫するドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。