都心から車で約2時間 西湖周辺 手軽な湖畔散策と里山風景日帰り費用
週末に都市の喧騒を離れ、手軽に自然を満喫したいとお考えの皆様へ。今回は、都心から車で約2時間ほどの距離に位置する山梨県の西湖(さいこ)周辺をご紹介します。静かな湖畔の風景と、趣ある里山の景色が魅力のこのエリアは、日帰りのネイチャードライブにぴったりの場所です。カーシェアやレンタカーを利用して、週末のひとときを自然の中でゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
アクセス情報
東京都心部からの場合、中央自動車道を利用するのが一般的です。高井戸インターチェンジから河口湖インターチェンジまで、高速道路経由で約1時間30分から2時間程度が目安となります。河口湖インターチェンジを下りてからは、一般道(国道139号線など)を経由し、約20分から30分で西湖エリアに到着します。週末や行楽シーズンには中央自動車道の渋滞が予測されますので、時間に余裕を持った計画をおすすめします。
駐車場情報: 西湖周辺には、無料または比較的安価な有料駐車場が点在しています。主なスポットとしては、西湖いやしの里根場に併設された駐車場(普通車1回300円程度、収容台数あり)や、湖畔にいくつかの無料駐車場があります。特にいやしの里根場は人気が高く、休日には混雑する場合があります。早めの時間帯に訪れるか、周辺の駐車場情報も事前に確認しておくと良いでしょう。
【カーシェア/レンタカー利用者向け情報】 西湖周辺は公共交通機関の本数が少なく、観光スポット間の移動に時間がかかります。そのため、カーシェアやレンタカーを利用することで、各所へ効率的にアクセスし、短い時間で複数の場所を巡ることが可能となります。都心近郊の主要ターミナル駅(新宿、東京など)や、中央自動車道沿線の駅(大月駅、河口湖駅など)周辺にはカーシェアステーションやレンタカー店舗があります。河口湖駅周辺で車両を借りる場合は、そこから西湖まで約30分程度です。主要観光地である河口湖駅から離れているため、西湖周辺にカーシェア車両を返却可能なステーションは少ないと考えられます。基本的に河口湖駅周辺で借りて返却するか、都心で借りて日帰りで往復する利用スタイルとなります。公共交通機関では難しいアクセスも、車であればスムーズです。
西湖周辺のスポット詳細
西湖周辺には、多様な自然や風景を楽しめるスポットがあります。
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西湖湖畔: 富士五湖の一つである西湖は、他の湖に比べて比較的静かで落ち着いた雰囲気を持っています。湖畔には遊歩道が整備されているエリアもあり、のんびりと散策を楽しむことができます。天気が良ければ、対岸にそびえる山々の緑や、湖面に映る空を眺めながらリラックスした時間を過ごせます。釣りやカヌーを楽しむ人々の姿も見られます。
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西湖いやしの里根場: こちらは西湖の北岸に位置する、茅葺き屋根の集落を再現した施設です。かつての日本の里山風景が広がり、集落の向こうには美しい富士山を望むことができます。施設内には、陶芸や藍染めなどの手作り体験ができる工房、地元の食材を使った食事処、売店などがあります。里山の原風景と富士山の組み合わせは写真撮影に非常に適しており、SNS映えする景観として人気があります。特に、茅葺き屋根と富士山が一緒に収まるアングルがおすすめです。
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青木ヶ原樹海(一部遊歩道エリア): 西湖の南側には、広大な青木ヶ原樹海が広がっています。全てのエリアが安全に散策できるわけではありませんが、西湖周辺には整備された遊歩道があり、樹海の一部を気軽に体験することができます。苔むした岩や、複雑に絡み合った木の根など、独特の森の雰囲気を肌で感じられます。ただし、指定された遊歩道以外への立ち入りは危険であり、自然保護のためにも絶対に避けてください。
モデルコースと所要時間
カーシェアやレンタカーで効率的に巡る、手軽な日帰りモデルコース案です。
半日コース(所要時間:移動時間除く 約3-4時間) 午前中に都心を出発 → 中央自動車道で西湖へ → 西湖いやしの里根場(約1.5〜2時間、散策・体験・買い物) → 湖畔の無料駐車場に移動し、湖畔を少し散策(約30分〜1時間) → 現地で昼食 → 帰路へ。 カーシェアの6時間パックなどに適した、短時間で西湖周辺の主要スポットを体験するコースです。
1日コース(所要時間:移動時間除く 約5-6時間) 午前中に都心を出発 → 中央自動車道で西湖へ → 西湖いやしの里根場(約1.5〜2時間、散策・体験・買い物・昼食) → 午後、湖畔の遊歩道を散策(約1時間) → 青木ヶ原樹海の安全な遊歩道エリアを散策(約1時間) → 野鳥の森公園などを軽く散策(約30分) → 帰路へ。 カーシェアの10時間または12時間パックを利用して、西湖周辺の自然をより深く楽しむコースです。
費用感
都心から西湖周辺へ日帰りドライブした場合にかかるおおよその費用感です。カーシェアを複数人でシェアすることを想定した一人当たりの概算です。
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交通費:
- カーシェア/レンタカー代: 都心から西湖まで往復約250km程度です。 カーシェアの場合、6時間パックで5,000円〜8,000円程度、12時間パックで7,000円〜12,000円程度(車種による)に、距離料金(15円〜20円/km程度)が加算されます。往復250kmの場合、距離料金は3,750円〜5,000円程度となります。 合計すると、カーシェア代は約9,000円〜17,000円程度となります。これを3人でシェアした場合、一人当たり3,000円〜5,700円程度となります。 レンタカーの場合は、日帰り料金(約8,000円〜15,000円程度)にガソリン代(約2,000円〜3,000円程度)がかかります。3人でシェアした場合、一人当たり3,300円〜6,000円程度となります。
- 高速道路料金: 中央自動車道(都心〜河口湖IC)往復で約6,000円程度です。3人でシェアした場合、一人当たり2,000円程度となります。
- 交通費合計(一人当たり): 約5,000円〜7,700円程度
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その他費用:
- 駐車場代: 西湖いやしの里根場など有料の場合、1回300円程度。複数人でシェアすれば一人100円程度。湖畔の無料駐車場を利用すれば0円です。
- 入場料: 西湖いやしの里根場(大人 500円程度)。
- 食事代: 昼食代として1,500円〜2,500円程度。
- 合計(一人当たり): 約2,100円〜3,100円程度
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日帰り費用合計(一人当たり概算): 交通費とその他費用を合わせると、一人当たり7,100円〜10,800円程度で西湖周辺の日帰りネイチャードライブを楽しむことが可能です。カーシェアの利用人数やプラン、食事内容によって費用は変動します。
訪れる際の注意点
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時期による見どころ: 春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉と、季節ごとに異なる風景を楽しめます。冬は空気が澄んで富士山がきれいに見えますが、積雪や路面凍結の可能性がありますので、冬用タイヤやチェーンの準備が必要です。
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服装と持ち物: 湖畔や里山、樹海周辺の散策には、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズは必須です。季節に応じた体温調節ができる服装を心がけ、夏は虫除け、冬は防寒対策をしっかりと行ってください。水分補給用の飲み物や、簡単な雨具もあると安心です。
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飲食・買い物: 西湖いやしの里根場内に食事処やお土産物屋さんがあります。湖畔にもカフェやレストランが点在していますが、数は限られています。コンビニなども少ないため、必要なものは事前に購入しておくことをおすすめします。
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混雑: 特に週末や連休中は、中央自動車道や河口湖周辺の渋滞、いやしの里根場や人気の飲食店が混雑する可能性があります。早朝に出発するなどの対策を検討してください。
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自然環境保護: 青木ヶ原樹海を散策する際は、必ず整備された遊歩道を通り、立ち入り禁止区域には入らないでください。自然保護のため、植物を採取したり、石を持ち帰ったりせず、ゴミは必ず持ち帰りましょう。マナーを守り、美しい自然環境の維持にご協力をお願いします。
まとめ
西湖周辺は、都心から車で約2時間という手軽な距離でありながら、静かな湖畔の風景や趣ある里山の景色、そして富士山の眺めを楽しめる魅力的なエリアです。カーシェアやレンタカーを活用すれば、公共交通機関ではアクセスしにくい場所もスムーズに巡ることができ、限られた時間でも充実した自然体験が可能です。今回ご紹介した情報や費用感を参考に、次の週末は西湖周辺で心癒されるネイチャードライブを計画してみてはいかがでしょうか。