都心から車で約2時間 城ヶ島公園 手軽な海辺散策と奇岩風景週末費用
週末に自然の中で過ごしたいけれど、遠出は難しい。そんな時に、都心から車で気軽にアクセスできる場所として、神奈川県三浦半島最南端に位置する城ヶ島公園がおすすめです。この公園は、都心から車で約2時間という手軽な距離にありながら、太平洋に面したダイナミックな海岸線と、長い年月をかけて波に削られてできた奇岩の数々を間近で観察できる自然豊かなスポットです。
都心からのアクセスと駐車場情報
城ヶ島公園へは、都心から車を利用するのが最も便利で効率的です。電車とバスを乗り継ぐことも可能ですが、時間がかかり、公園内の移動や周辺散策には適していません。カーシェアやレンタカーを活用することで、都心からの移動はもちろん、城ヶ島大橋を渡った後の島内や三崎漁港周辺へのアクセスもスムーズになります。
東京都心(例えば日本橋)から城ヶ島公園へは、首都高速道路から横浜横須賀道路、そして三浦縦貫道路を経由するのが一般的なルートです。交通状況にもよりますが、おおよその所要時間は1時間30分から2時間程度を目安にしてください。最寄りのインターチェンジは、三浦縦貫道路の終点である衣笠インターチェンジから、県道を進むことになります。
駐車場は、城ヶ島公園内に複数の駐車場が整備されています。公園入口付近の第1駐車場、安房崎灯台方面の第2駐車場などがあります。合計で数百台の収容能力がありますが、気候の良い週末や行楽シーズンには混雑することもあります。駐車料金は普通車1台につき1日料金が設定されている場合が多いです。2023年4月からは、城ヶ島大橋の通行料が無料化されたため、以前よりもアクセスしやすくなっています。
カーシェアやレンタカーを利用する場合、都心主要駅(東京駅、品川駅、横浜駅など)周辺のステーションで車両を借り、現地へ向かうのが一般的です。城ヶ島公園周辺にカーシェアのステーションやレンタカー店舗は少ないため、利用した車両は出発したステーション、あるいは指定された近隣のステーションに返却することになります。公共交通機関のみではアクセスしにくい城ヶ島の魅力を、車を利用することで存分に楽しむことができます。
城ヶ島公園の見どころとアクティビティ
城ヶ島公園の最大の魅力は、荒々しい海岸線と波や風によって形成された独特の奇岩群です。公園内には複数の散策路が整備されており、変化に富んだ景観を楽しみながら散策できます。
- 馬の背洞門: 公園の西側にある、波の浸食によって岩に穴が開いた天然のトンネルです。その特徴的な形状から「馬の背」と呼ばれています。干潮時には洞門の下を歩くことができますが、満潮時や波が高い時には危険なため近づかないようにしてください。迫力ある景観はSNS映えする撮影スポットとしても人気があります。
- 安房崎(あんばさき): 公園の東端に位置する岬です。安房崎灯台があり、周囲には磯が広がっています。磯遊び(干潮時、安全に配慮)や釣りを楽しむ人も見られます。広々とした景色が楽しめ、特に朝日が美しい場所として知られています。
- 城ヶ島灯台: 公園の西側に立つ歴史ある灯台です。周辺は公園の遊歩道が整備されており、灯台を背景にした写真撮影もおすすめです。
- ピクニック広場: 公園の中央部には芝生の広場があり、天気の良い日にはピクニックを楽しむことができます。海の音を聞きながら、リラックスした時間を過ごせます。
公園内にはアップダウンのある道や階段もありますが、整備された遊歩道を利用すれば、体力に自信がない方でも無理なく海岸線や灯台周辺を散策できます。岩場を散策する場合は、滑りにくい靴が必須です。
モデルコースと所要時間
城ヶ島公園を楽しむためのモデルコースをいくつか提案します。カーシェアの時間料金を考慮し、効率的な周遊を意識したコースです。
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半日コース(約3〜4時間滞在):
- 城ヶ島公園第1駐車場に駐車。
- 公園西側の散策路を通り、城ヶ島灯台へ(往復約1時間)。
- 馬の背洞門を観察(干潮時であれば洞門下へ)(約30分〜1時間)。
- 公園中央部の芝生広場で休憩(約30分)。
- 駐車場に戻る。 このコースであれば、公園の主要な見どころを無理なく回ることができ、都心からの移動時間を含めても6〜8時間程度で日帰り可能です。
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1日コース(約5〜6時間滞在):
- 城ヶ島公園第1駐車場に駐車。
- 城ヶ島灯台、馬の背洞門を散策(約1.5〜2時間)。
- 公園東側の散策路を進み、安房崎方面へ(約1.5〜2時間)。安房崎灯台や周辺の磯を観察。
- 公園内の休憩所で軽食、または駐車場に車を置いて、城ヶ島大橋を渡り三崎漁港周辺へ移動し昼食(約1〜1.5時間)。
- 三崎漁港周辺を少し散策(約30分)。
- 駐車場に戻る。 このコースでは、城ヶ島公園全体をじっくりと散策し、さらに近隣の三崎漁港でご当地グルメ(マグロ料理など)を楽しむことができます。都心からの移動時間を含めると、約8〜10時間程度になります。カーシェアの場合、長時間パック料金などを検討すると費用を抑えられることがあります。
費用感
城ヶ島公園への週末日帰りドライブにかかるおおよその費用感を試算します。カーシェア利用を想定します。
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交通費:
- カーシェア/レンタカー代:コンパクトカークラスで6時間パックの場合、約5,000円〜8,000円程度。12時間パックの場合、約7,000円〜10,000円程度(距離料金、保険料含む)。
- 高速道路料金:都心〜衣笠IC往復で約3,000円〜4,000円程度(ETC割引利用などによる)。
- ガソリン代:都心からの往復約150km〜200kmとして、燃費15km/L、ガソリン価格170円/Lと仮定すると、約1,700円〜2,300円程度。
- 交通費合計: 約9,700円〜16,300円程度(カーシェア時間パックにより変動)。
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その他の費用:
- 駐車場代:1日1回 約450円程度。
- 公園入場料:無料。
- 昼食代:三崎漁港周辺での食事など、1人 約1,500円〜3,000円程度。
- 合計:約1,950円〜3,450円程度(昼食内容による)。
週末日帰り一人当たりの合計費用目安: カーシェアを複数人でシェアする場合(例:2人利用):交通費合計を人数で割り、その他の費用を加算。 例(2人利用、カーシェア12時間パック上限、高速上限、ガソリン上限、昼食上限の場合):(16,300円 / 2人) + 3,450円 = 8,150円 + 3,450円 = 約11,600円程度 例(2人利用、カーシェア6時間パック下限、高速下限、ガソリン下限、昼食下限の場合):(9,700円 / 2人) + 1,950円 = 4,850円 + 1,950円 = 約6,800円程度
人数や利用するカーシェアの時間パック、食事内容によって大きく変動しますが、一人あたり6,000円〜12,000円程度の予算感で週末の海辺ドライブを楽しむことができると考えられます。
訪れる際の注意点
- 服装と持ち物: 海辺は風が強いことが多く、特に冬場は冷え込みます。羽織れるものや防寒具があると良いでしょう。また、夏場は日差しが強いので帽子や日焼け止めは必須です。散策路は整備されていますが、馬の背洞門や安房崎周辺の岩場を歩く場合は、滑りにくく歩きやすい靴(スニーカーやトレッキングシューズ)を必ず着用してください。水分補給用の飲み物も忘れずに携帯してください。
- 飲食施設: 城ヶ島公園内には売店や休憩所がありますが、本格的な食事処は少ないです。食事は城ヶ島大橋を渡った三崎漁港周辺や、城ヶ島島内(公園外)の食堂などを利用するのが一般的です。特に週末の三崎漁港は賑わいますが、人気店は混雑する場合もあります。
- 潮汐: 馬の背洞門の下を通り抜けたい場合や、安房崎周辺の磯を観察したい場合は、事前に潮汐情報を確認し、干潮時間を狙って訪れることをおすすめします。満潮時や波が高い時は危険なため、無理な立ち入りはしないでください。
- 自然環境保護: 城ヶ島公園は貴重な自然環境です。指定された遊歩道を歩き、植物や岩石を持ち帰らない、ゴミは持ち帰るなど、マナーを守って利用してください。また、鳥類の繁殖期などには一部立ち入りが制限されるエリアがある場合もあります。
- 混雑: 週末や長期休暇、気候の良い季節は公園駐車場や三崎漁港周辺が大変混雑します。時間に余裕を持って訪れるか、早めの時間帯に到着するなどの工夫をすると良いでしょう。
まとめ
城ヶ島公園は、都心から車で約2時間とアクセスしやすく、カーシェアやレンタカーを利用する方にとって、公共交通機関では味わえない手軽さで訪れることができる海辺の自然スポットです。波に削られた奇岩や広大な海の景色は、日頃の疲れを癒し、SNSでの共有にもぴったりの絶景を提供してくれます。整備された散策路を歩き、岩場の迫力を感じ、芝生広場でゆったり過ごす。半日でも十分楽しめますが、周辺の三崎漁港と合わせて1日かけて巡るのもおすすめです。週末に少し足を延ばして、城ヶ島で非日常の海辺体験をしてみてはいかがでしょうか。