都心から車で約2時間 秩父湖(秩父さくら湖) 手軽な湖畔散策とダム日帰り費用
週末の気分転換に、少し足を延ばして豊かな自然に触れてみませんか。今回ご紹介するのは、埼玉県秩父市にある秩父湖(秩父さくら湖)です。都心から車で約2時間圏内でありながら、雄大なダムと静かな湖畔が広がるこの場所は、日帰りで自然を満喫するのに適したスポットです。公共交通機関でのアクセスも可能ですが、カーシェアやレンタカーを利用することで、湖畔の様々なポイントに立ち寄りやすく、効率的に周辺を巡ることができます。「週末ネイチャードライブ」では、車だからこそ手軽にアクセスできる秩父湖の魅力や、具体的なアクセス方法、費用感、モデルコースについて詳しく解説します。
秩父湖(秩父さくら湖)とは
秩父湖は、荒川上流に位置する二瀬ダムによって誕生した人造湖です。正式名称は二瀬ダム湖ですが、特に地域では秩父さくら湖という愛称で親しまれています。周囲を秩父多摩甲斐国立公園の豊かな森に囲まれ、四季折々の美しい景観を楽しむことができます。特に秋の紅葉シーズンには、湖畔の木々が色づき、湖面に映る景色は非常に見事です。ダムの見学施設もあり、土木構造物としてのダイナミズムも感じられる点が特徴です。静かな湖畔を散策したり、ダムの大きさを間近で見たりと、都会の喧騒から離れて穏やかな時間を過ごすのに最適です。
アクセス情報
東京都心(新宿駅付近を想定)からの秩父湖へのアクセスは、車を利用するのが最も一般的で便利です。
- 車でのアクセス時間目安: 約2時間〜2時間30分
- 利用する高速道路: 主に関越自動車道を利用します。
- 最寄りの主要インターチェンジ: 関越自動車道の花園インターチェンジ(IC)です。花園ICからは国道140号線(彩甲斐街道)を秩父・山梨方面へ進み、約1時間〜1時間30分程度で秩父湖・二瀬ダムに到着します。
- 駐車場情報:
- 二瀬ダムサイト周辺に無料の駐車場がいくつかあります。
- 合計で数十台程度の収容が可能ですが、紅葉シーズンなど混雑が予想される時期には満車になる可能性もあります。
- ピーク時を避けるか、早めの時間に到着することをおすすめします。
- カーシェア/レンタカー利用者向け:
- 都心主要駅(新宿、東京、渋谷など)周辺のカーシェアステーションやレンタカー店舗から出発した場合、上記と同様に関越自動車道経由で約2時間〜2時間30分で到着します。
- 公共交通機関の場合、西武秩父駅や秩父鉄道三峰口駅から路線バスを利用する必要がありますが、バスの本数が限られており、移動時間も車より長くかかります。湖畔の複数のポイントを巡ることを考えると、カーシェアやレンタカーの利用が圧倒的に機動力が高いと言えます。秩父湖周辺でカーシェア車両を返却できるステーションは確認されていませんので、出発したステーションに戻る形になります。
スポットの詳細と見どころ
- 二瀬ダム:
- 荒川の本流に建設された重力式コンクリートダムです。その巨大さは一見の価値があります。
- ダムの上を歩くことができ、眼下に広がる湖や下流の渓谷を見下ろすことができます。
- ダム管理所の広場からは、ダム全体の形や周囲の山々を背景にした写真を撮ることができます。
- 秩父湖(秩父さくら湖)の湖畔:
- 湖畔には遊歩道が整備されているエリアがあり、静かな水辺を眺めながらのんびりと散策を楽しめます。
- 特に秋には、湖面に映る紅葉が非常に美しく、写真撮影に人気のスポットとなります。
- 湖畔にはいくつかの小さな広場や休憩できるベンチがあります。
- 周辺の自然:
- 秩父多摩甲斐国立公園の一部であり、豊かな森が広がっています。鳥の声を聞きながら、森林浴を楽しむこともできます。
- 周辺には軽いハイキングコースも点在しており、体力や時間に合わせて自然の中を歩くことができます。
- SNS映えポイント:
- 二瀬ダムの上からの眺めや、ダムを背景にした写真。
- 特に、ダム管理所側からダム全体を捉えるアングルがおすすめです。
- 湖畔で、湖面と周囲の山々、そして季節の木々(特に紅葉)を組み合わせた景観写真は、落ち着いた自然美を表現できます。
モデルコース/所要時間
秩父湖と二瀬ダムを中心に、半日〜1日で楽しめるモデルコースを提案します。
- 午前:都心を出発
- カーシェアステーションで車両をピックアップ。
- 関越自動車道を利用して花園ICへ。
- 国道140号線を経由し、秩父湖・二瀬ダムへ向かいます(移動時間目安:2時間〜2時間30分)。
- 昼前:秩父湖・二瀬ダムに到着
- 二瀬ダム駐車場に車を停めます。
- (所要時間目安:1時間〜1時間30分) 二瀬ダムを見学します。ダムの上を歩いたり、ダム管理所側の広場から写真を撮ったりします。ダムのスケールを体感してください。
- 昼食:湖畔または周辺で休憩
- 湖畔のベンチでお弁当を持参して食べる、または、事前に秩父市街などで食事を済ませてから向かうのが良いでしょう。秩父湖周辺には食事施設が少ないため、事前の準備が大切です。
- 午後:湖畔散策と周辺の自然を満喫
- (所要時間目安:1時間〜1時間30分) 湖畔の遊歩道を散策したり、周辺の森の中を少し歩いてみたりします。季節の植物や鳥を探しながら、ゆったりとした時間を過ごします。
- 写真撮影ポイントを探して、景色をカメラに収めるのも楽しいでしょう。
- 帰路:都心へ
- 秩父湖を出発し、来た道を戻ります。花園ICから関越自動車道を利用して都心へ(移動時間目安:2時間〜2時間30分)。
- カーシェア車両をステーションに返却します。
このモデルコースの場合、都心からの移動時間を含めて全体で7時間〜9時間程度を見込んでおくと良いでしょう。カーシェア利用の場合、6時間パックや12時間パックなどを活用すると、時間料金を抑えることができます。
費用感
週末に秩父湖へ日帰りドライブでかかるおおよその費用感をまとめます。(2名での利用を想定)
- 交通費:
- カーシェア/レンタカー代: 6時間利用で6,000円〜8,000円程度、12時間利用で8,000円〜12,000円程度。これに距離料金(約15円/km)が加算されます。都心から秩父湖までの往復距離は約300km程度と見積もると、距離料金は約4,500円程度になります。合計で10,500円〜16,500円程度が目安です。
- 高速道路料金: 都心⇔花園ICの往復で、ETC割引適用で4,000円〜5,000円程度が目安です。
- 交通費合計: 約14,500円〜21,500円程度
- 入場料・施設利用料: 秩父湖、二瀬ダム、駐車場ともに無料です。
- その他:
- 食事代: 1人1,000円〜2,000円程度 × 2名 = 2,000円〜4,000円程度(持参の場合は飲食費として計上)。
- 合計でかかる費用目安: 約16,500円〜25,500円程度
これはあくまで目安であり、利用するカーシェア会社の料金プランや車種、走行距離、高速道路の利用状況、食事内容によって変動します。
注意点
- 訪れる時期: 秋の紅葉シーズンは特に美しくおすすめですが、その分多くの観光客で賑わいます。早朝に訪れるなど、混雑を避ける工夫が必要です。冬期は冷え込みが厳しく、積雪や路面凍結の可能性があるため、気象情報や道路状況を事前に確認することが重要です。
- 服装・持ち物: 湖畔や山間部は都心より気温が低い傾向があります。季節に応じた防寒着や雨具を用意してください。湖畔やダムサイトは舗装されていますが、周辺散策をする場合は歩きやすい靴が必要です。周辺に売店が少ないため、飲み物や軽食は事前に購入しておくか持参することをおすすめします。虫除けなども準備すると安心です。
- 飲食施設: 秩父湖・二瀬ダム周辺には、飲食店や売店がほとんどありません。食事は事前に秩父市街などで済ませるか、お弁当や軽食を持参してください。
- 自然環境保護: 秩父多摩甲斐国立公園内にあるため、自然環境保護への配慮が必要です。ゴミは必ず持ち帰り、植物や生き物を大切にしてください。指定された場所以外への立ち入りや、火気の使用は禁止されています。
まとめ
秩父湖(秩父さくら湖)は、都心から車で約2時間というアクセスで、ダムの雄大さと湖畔の静けさ、そして周囲の豊かな自然を一度に満喫できる魅力的なスポットです。カーシェアやレンタカーを利用すれば、公共交通機関では難しい湖畔の散策なども自分のペースで自由に楽しむことができます。特別な施設があるわけではありませんが、週末に自然の中でリフレッシュし、穏やかな時間を過ごしたい方に大変おすすめです。次の週末は、秩父湖まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。