都心から車で約2時間 秩父・宝登山 手軽な山頂展望と季節の花週末費用
都心から車で気軽にアクセスできる秩父・宝登山
週末に手軽に自然を満喫したいとお考えの方へ、「週末ネイチャードライブ」がおすすめするスポット、秩父の宝登山をご紹介します。宝登山は、都心から車で約2時間というアクセスしやすい場所にありながら、ロープウェイを利用すれば気軽に山頂まで上がることができ、秩父の美しい山々や街並みを一望する絶景、そして季節ごとに咲き誇る花々を楽しむことができます。特に、冬から春にかけての蝋梅や梅の時期には、多くの人々で賑わいます。
カーシェアやレンタカーを利用される方にとっても、都心からのアクセスが良く、周辺の観光スポットと合わせて半日〜1日かけて効率的に巡ることができるため、週末の気軽な自然旅にぴったりの場所と言えるでしょう。公共交通機関でのアクセスも可能ですが、秩父鉄道を利用した場合、最寄りの長瀞駅からロープウェイ山麓駅までは徒歩またはタクシーでの移動が必要となり、荷物がある場合や時間を有効に使いたい場合には車が便利です。今回は、そんな宝登山を車で訪れる際の具体的な情報をお届けします。
アクセス情報
東京都心からのアクセスは、関越自動車道を北上し、花園ICで降りるのが一般的です。花園ICからは国道140号などを経由して約40分〜1時間程度で宝登山山麓駅に到着します。渋滞がなければ、都心からの所要時間は約2時間を目安としてください。
駐車場: 宝登山ロープウェイ山麓駅周辺には複数の駐車場があります。 * 宝登山ロープウェイ有料駐車場: 普通車約170台収容。料金は通常期1回500円程度です。 * 周辺の私営駐車場: いくつか点在しており、料金は500円〜1,000円程度と様々です。
週末や花の見頃の時期は大変混雑し、午前中でも満車になることがあります。早めの時間に到着するか、周辺の駐車場も含めて検討する必要があります。
カーシェア/レンタカー利用者向け: 都心から直接カーシェア/レンタカーで宝登山へ向かうのが最もスムーズな方法です。秩父駅周辺にはカーシェアステーションやレンタカー店舗がいくつかありますが、そこから宝登山山麓駅までは秩父鉄道で長瀞駅まで移動し、さらに徒歩またはタクシーとなるため、出発地から直接車を利用するのが効率的です。宝登山周辺にカーシェアの返却可能なステーションは少ないため、同一ステーションへの返却となる時間料金制の利用が適しているでしょう。
スポットの詳細
宝登山は標高497mとそれほど高くありませんが、山頂からの眺めが素晴らしいことで知られています。
- 宝登山ロープウェイ: 山麓駅から山頂駅まで約5分で到着します。運行間隔は通常15分〜30分ごとですが、多客期は増便されます。手軽に山頂にアクセスできるため、体力に自信がない方でも安心です。
- 宝登山山頂: 山頂駅を降りると、視界が開け、秩父盆地や阿武隈山系、妙義山、榛名山、赤城山といった山々を見渡すことができます。特に空気が澄んだ日には、遠くの山並みまでくっきりと見えます。
- 宝登山小動物公園: 山頂駅近くにある小さな動物園です。ニホンザルやニホンジカなどに会うことができます。
- 宝登山神社 奥宮: 山頂から少し歩いた場所に鎮座する宝登山神社の奥宮です。静かで落ち着いた雰囲気の場所にあります。
- 宝登山神社 本社: 山麓にあり、美しい社殿を持つパワースポットとしても知られています。山頂からの帰りに立ち寄るのがおすすめです。
- 蝋梅園と梅園: 山頂には広大な蝋梅園と梅園があります。
- 蝋梅園: 1月下旬から2月にかけて見頃を迎えます。甘く香る黄色い花が一面に咲き誇ります。
- 梅園: 2月下旬から3月にかけて見頃を迎えます。紅白の梅が彩り豊かに咲きます。 これらの花の見頃の時期は、多くの観光客が訪れるため大変賑わいます。
- SNS映えスポット:
- 宝登山山頂駅からのパノラマビューは、特に夕方には美しいグラデーションの空と秩父の街並みを背景に素晴らしい写真が撮れます。
- 冬場の早朝など、条件が揃えば秩父盆地に発生する雲海を山頂から望むことができる場合があり、幻想的な写真が撮影可能です。
- 蝋梅園や梅園では、満開の花を背景にした写真が季節感のある魅力的なショットになります。
モデルコース/所要時間
半日(約4時間)で宝登山を満喫するモデルコース案です。
- 午前9:00: 都心を出発(カーシェア/レンタカー)。
- 午前11:00: 宝登山山麓駅に到着、駐車場に停車。
- 午前11:15: 宝登山ロープウェイに乗車、山頂へ(約5分)。
- 午前11:25 - 午後1:00: 山頂散策(山頂からの展望、蝋梅園・梅園散策、宝登山小動物公園見学など)。
- 午後1:00: 山頂駅からロープウェイに乗車、山麓へ。
- 午後1:10 - 午後1:45: 宝登山神社本社を参拝。
- 午後1:45: 宝登山を出発。
- 午後3:45: 都心に帰着。
このコースで約4時間半程度の滞在時間となります。山頂での滞在時間を調整したり、山麓で食事をとる時間を加えたりすることで、1日の行程にすることも可能です。周辺の長瀞観光(岩畳散策、ライン下り)と組み合わせる場合は、さらに時間が必要になります。
費用感
週末に都心からカーシェア(コンパクトカー、時間料金プラン)を利用し、半日滞在で宝登山を訪れる場合の概算費用です。
- カーシェア/レンタカー代:
- 時間料金: 約6時間利用で4,000円〜6,000円程度(距離料金、ガソリン代込み)
- ※車種やサービス、利用時間帯によって変動します。距離料金は走行距離に応じて加算されます。
- 高速料金: 都心〜花園IC 往復 3,000円〜4,000円程度(ETC割引等により変動)
- 駐車場代: 500円〜1,000円程度
- 宝登山ロープウェイ往復運賃: 大人1名 830円(2024年3月現在)
- 宝登山小動物公園入場料: 大人1名 400円(2024年3月現在)
- その他: 食事代、宝登山神社での御朱印・お守り代など(任意)
合計で、カーシェア/レンタカー利用の場合、一人あたり 約7,000円〜10,000円程度 が目安となります。食事代やお土産代、周辺観光を加える場合は別途費用が必要になります。
注意点
- 服装: 山頂は平地よりも気温が低く、特に冬場は冷え込みます。防寒対策をしっかりと行ってください。歩きやすい靴は必須です。夏場は熱中症対策として水分補給を怠らないようにしましょう。
- 積雪・凍結: 冬場(1月〜2月頃)は、山頂や駐車場周辺が積雪・凍結する可能性があります。ノーマルタイヤでのアクセスは困難となるため、スタッドレスタイヤやチェーンの装備が必要です。事前に道路情報やロープウェイの運行情報を確認してください。
- ロープウェイの運行: 強風などの悪天候時は、ロープウェイが運休することがあります。訪問前に公式サイトなどで運行状況を確認することをおすすめします。
- 混雑: 蝋梅や梅の見頃時期、紅葉シーズン、ゴールデンウィークなどの連休中の週末は、ロープウェイ乗車や駐車場が大変混雑します。午前中の早い時間に到着するか、公共交通機関の利用も検討する必要があるかもしれません。
- 飲食施設: 山頂駅周辺に軽食や売店がありますが、席数に限りがあります。山麓や長瀞駅周辺には飲食店が点在しています。ピクニックを考えている場合は、事前に食料を調達していくのが良いでしょう。
- 自然環境保護: ゴミは必ず持ち帰り、植物の採取や動物への無許可の給餌は行わないなど、自然環境保護のためのマナーを守りましょう。
まとめ
秩父の宝登山は、都心から車で約2時間とアクセスしやすく、ロープウェイで手軽に山頂からの絶景や季節の花々を楽しめる魅力的なスポットです。カーシェアやレンタカーを利用すれば、公共交通機関では少し手間のかかる場所へもスムーズにアクセスでき、効率的に自然を満喫できます。週末の気軽なネイチャードライブ先として、ぜひ宝登山を訪れてみてはいかがでしょうか。山頂からの美しい景色や季節の彩りが、きっと素晴らしい思い出となるでしょう。